【要約】2030年の世界地図帳
こんちは、通勤電車の中でいつも『だれでもいいから一刻もはやく、どこでもドアか瞬間移動を発明してくれー』と思っているAKITHUです。
今回はメディアアーティストの落合陽一さんの著書『2030年の世界地図帳』から世界の未来について要約していきます。なぜ2030年って思って思いましたか。そうなんです。2030年がタイトルになっている理由は、世界共通目標のSDGs(エスディージーズ)に深い関連があるからです。最近よくスーツに大きなカラフルドーナツバッチをつけている人見かけませんか。あれが世界目標のSDGsのロゴですね。この本書のサブタイトルは、『あたらしい経済とSDGs、未来への展望』です。世界の未来に興味にある方は是非みてくださいね。それでは深堀していきましょう。
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【要約】2030年の世界地図
世界未来を語る上で、まずは2030年までの世界目標SDGsについて説明していきます。『SDGs=Sustaninable Development Gols』で日本語訳では持続可能な開発目標です。簡単に説明すると世界の課題をみんなで2030年までに解決しようね。そして17つの目標があるよ。ってことですね。ちなみに2015年国連サミットで採択され、2017年ダボス会議で取り組む事での経済効果(約12兆の経済効果と約4億弱の雇用)を発表。そこから各国が力を入れ始めて政府のみならず企業の役割も重視しているのが特徴ですね。
SDGsの17のゴールは、以下の通りです。
1、貧困をなくそう
2、飢餓をゼロに
3、全てに人に健康と福祉を
4、質の高い教育をみんなに
5、ジェンダー平等を実現しよう
6、安全な水とトイレを世界中に
7、エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8、働きがいも経済成長も
9、産業と技術革新の基盤をつくろう
10、人や国の不平等をなくそう
11、住み続けられるまちづくりを
12、つくる責任 つかう責任
13、気候変動に具体的な対策を
14、海を豊かに守ろう
15、陸を豊かに守ろう
16、平和と公正をすべての人に
17、パートナーシップで目標を達成しよう
この本書の結論は、日本の未来を飛躍させるために、SDGsをトコトン使おうよ。って書かれています。なぜその結論になったのか、まずは過去と未来の世界情勢について整理していきます。
未来のテクノロジーについて
今の時代は技術革新も進んでいていますしインターネットも普及して生活の基盤が情報テクノロジーの上で成り立っています。テクノロジーを抜きにして将来の予測はできませんよね。はい。未来を語る上での『5つの破壊的テクノロジー』は避けれません。
■5つの破壊的テクノロジー■
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①AI
②5G
③自動運転
④量子コンピューター
⑤ブロックチェーン
5つのテクノロジーについて詳しく知りたい方はグーグル先生にお尋ねください。
この5つのテクノロジーが2030年までに様々な変化を起こします。
■食料分野■
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・スマート農業の参入により農業が自動化され、人件費が縮小され成長産業になる。
・AIやブロックチェーンによる食品流通の管理でフードロスがなくなる
・人工的に培養された『培養肉』が適用化される
■健康分野■
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・オンライン診療の普及
・ロボット手術や遠隔手術
・ゲノム編集技術で遺伝病の克服が可能になる
■資源■
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・太陽光の拡大、マイクロ水力・水素発電・シュールガスの普及
・太陽光発電などの再生可能エネルギーが増加する
■労働■
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・AI代替(弁護士・税理士・裁判官・警察官・通訳・ドライバーの価値低下)
・高精度な同時通訳が可能なAIにより言語の障壁が下がる
未来の人口分布
人口の推移は統計上の予測に大きなブレが生まれにくい特性があります。つまり信憑性が高いってことですね。それでは過去から未来の人口の変化についてみていきましょう。
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結論:中国、アメリカ、インドの3強ですね。
インドにおいては2030年には1位になる予想です。
理由は米との関係に深く影響してます。例えば、インドは過去に英の植民地で英語が話せことやアメリカとの時差12時間であり24時間フル稼働が可能なこと。このような理由から米からのAI技術が発達し急激に成長しています。
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未来のGDP
次に過去から未来のGDPの変化についてみていきます。
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結論、
・2016年(事実):トップ米🇺🇸→中🇨🇳→日🇯🇵→独🇩🇪→英🇬🇧
・2030年(予想):トップ中🇨🇳→米🇺🇸→印🇮🇳→日🇯🇵→独🇩🇪
・2050年(予想):トップ中🇨🇳→米🇺🇸→印🇮🇳→インドネシア🇮🇩→日🇯🇵
日本はどんどん順位が下がっていますね。確かに高齢化社会になり年金が足らなくなるって報道されてましたもんね。
世界各国の取り組みと戦略
未来は、デジタルの普及で地域によって異なる4つのスタイルに分かれます。
1、アメリカン・デジタル
誰もが知る『GAFAM』が該当。
特徴として企業が力をもち、ビックデータから情報戦で勝ちにくる。
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⭕️グーグル
⭕️アップル
⭕️フェイスブック
⭕️アマゾン
⭕️マイクロソフトなど
2、チャイニーズ・デジタル
特徴として国家が力を持ち、
国家のコントロールで12億の人口と広いマーケットで勝ちにくる。
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⭕️バイドゥ
⭕️アリババ
⭕️テンセント
⭕️ファーウェイなど
3、ヨーロピアン・デジタル
特徴として長い歴史の中で培ったブランド力で勝負し勝ちにくる
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⭕️LVHM
⭕️ロレックス
⭕️メルセデスベンツ
⭕️カールツィスなど
4、サードウェーブ・デジタル
特徴として今までのインフラが整っていなかったがゆえに、
最新のしくみを取り入れ急激に成長する。
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⭕️タタ・モーターズ
⭕️Mペサなど
以上が未来の4つのデジタルスタイルです。
それぞれの特徴などを理解すれば今後の世界の動きが予測することもできまた未来予想にもつながりますよね。
今後の未来とまとめ
■SDGs達成状況■
上記の図はSDGsの達成を表した順位です。上位の国はすべてヨーロッパで独占していまよね。そうなんです。SDGs=ヨーロッパ式のゲームなんですね。
今の時代は人や地球にやさしい取り組みが評価される時代です。このままのテクノロジー優先の状態が続くと、環境が悪化し地球が悲鳴をあげてしまいます。アメリカン・デジタルやチャイニーズ・デジタルは大量消費思考が中心となり、場合によってはSDGsからかけ離れていることもあります。そう考えると、より規制が厳しくなり、チャンスが出てくるかもしれません。今の日本がとるべき戦略はヨーロッパ・デジタルです。日本は長い歴史もあり、独自の方法でSDGsをフル活用できれば他の大量消費思考の中国やアメリカに勝てる未来もくるのではないかと思いますよね。結論、日本が戦うべき場所は、テクノロジーを中心とした形でもなく、国家が牛耳るでも形でもなくSDGsを得意とするヨーロッパ・デジタルであるということですね。2030年の未来はすぐそこまで来てます。現場からは以上でーす。
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