AKiTSU BLOG Written by  Kazuhiko  Akitsugawa

【要約】革命のファンファーレ 現代のお金と広告

書籍紹介

こんちは、先日仕事中に事務所内で親指ぐらいあるカミキリムシを見つけて大混乱したAKICHUです。

今回は、西野亮廣さんの『革命のファンファーレ』現代のお金と広告を僕の重要だなーと感じた部分を要約していきたいと思います。この本は、主に西野さんのえんとつ町のプペルの絵本制作の活動を通じて、現代の信用の貯め方、お金の集め方、使い方、ファンの巻き込み方について書かれた本です。これから未来の生き方・戦い方が学べる一冊だと思います。直近では12月25日公開予定の『映画・えんとつ町のプペル』の上映が控えてます。もともとファンですごく楽しみにしている映画です。
クリスマスプレゼントは『映画・えんとつ町のプペル』で決まりですね。はい。


今の時代は変化の激しい時代ですよね。過去から現代にかけて農業革命→産業革命→情報革命が起き、僕たちは情報革命の真っ只中で生きています。情報やモノが溢れている比較検討の現代に、絵本というニッチ分野で圧倒的な成果を残した具体的な方法を学べるこの一冊を深堀していきましょう。

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【要約】革命のファンファーレ 現代のお金と広告

■他人と争った時点で負け。自分だけの競技をつくれ■

ここでのAKICHU的結論は、『今までの常識や当たり前を常に疑い、チャンスがあれば常識を打ち破り誰もやってない世界に飛び込もう』です。

・絵本えんとつ町のプペルを分業制で制作した理由
世の中は分業制が多いです。例えば、会社にも様々な部署が枝分かれしており、また同じ部署内でも役職などのそれぞれの役割があります。なぜ分業制が採用されているのか。それはそれぞれの人が得意な分野で作業を行っていく方が効率が上がり成果が出やすいからです。西野さんは絵本を制作している時に『なんで俺絵本1人で作ってんねん』って思ってなぜ分業制ではできないんだろうと疑問を持ち、理由を考えたんですね。

分業制にできない理由は、

1、絵本市場は、1万部売れれば大ベストセラーで極端に市場が小さい
2、市場が小さいので業界の構造上売上が限られる
3、結果的にお金が集まりにくい

上の流れにように分業制にしようにもスタッフに払うお金がないってことですね。じゃーお金さえ集めれれば分業制が可能ってことになりますが、今までは誰もそれをやらなかったんですね。ここでのポイントは、制作方法を疑うところから始めたってことですね。疑った結果、なぜ絵本には分業制がないのか。絵本市場が小規模でお金が集まりにくいことが問題点でそこを改善する方法を見つけ出した西野さんは天才だと思います。結果的に分業制にすることで絵本業界に革命を起こし圧倒的な差別化を図ることが可能になりました。また制作方法も話題となりSNSなどを中心に絵本えんとつ町のプペルは広がったってことですね。

ここから学べることは、今の仕事をする際にも、今の常識や当たり前に注目して時には破って新しい世界に飛び込むことも必要である。ってことですね。はい。じゃー西野さんはこの問題点を発見した後にどのような方法でお金を集めたんでしょう。お金の集め方についてみていきましょう。

■クラウドファンディングによるお金集め■

クラウドファンディングはとは、インターネット上で企画をプレゼンし、一般の方から支援を募る仕組みのことです。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。今はお金を集める手段としては常識になりつつありますよね。西野さんは当時あまり知られていないこのクラウドファンディングの仕組みを使ってお金を集めることに成功してます。

    【クラウドファンディングの結果】
    ・支援額:5650万
    ・支援者数:9550人

では、なぜこの支援者数と、莫大な支援金額を得ることができたのでしょうか。
ヒントは、『信用』に深く関係あります。

■才能を殺したくなければ、お金の正体を正確に捉らえろ■

まず、お金を集める上でお金の正体について整理する必要があります。

    『お金の正体=信用』である。
    『クラウドファンディング=信用をお金にするための装置』

本書ではお金は信用を数値化したものである。と定義してます。要するに、クラウドファンディングで勝つためにやらなければならないことは信用を勝ち取ることだということですね。例えば、会社で1年間で家を10棟販売した時、この人は家を10棟販売した信用のおける人。という信用証明書がもらえます。
では、どのようにして信用を増やしていけばいいんでしょうか。

・信用の勝ちとり方

    ①嘘をつかない
    →環境によって嘘をつかされるのでそのような環境に飛び込まない

    ②意思を明確に表明する
    →やりたいことや思っていることを素直に口にする

結論、嘘をつかないということは、自分の意思を明確に表明するってことですね。
僕的には小さなことでもいいんですが有言実行が信用が増やすコツだと思います。本書ではこれからの時代は『貯金』ではなく『貯信』の時代と提唱してます。
つまりここでの結論は、お金を稼ぐな、信用を稼げですね。

■えんとつ町のプペルを広めるマーケティング手法■

次は、えんとつ町のプペルの制作にあたっての様々な戦略について深堀していきます。

①フリーミアム戦略(無料公開)

フリーミアム戦略とは、基本的なサービスや製品は無料で、高度な機能については、課金する仕組みのビジネスモデルです。例としてスーパーでよく試食してますよね。あれもフリーミアム戦略みたいですね。

    『フリーミアム戦略(無料公開)=試食×インターネット』

・えんとつ町のプペルのフリーミアム戦略

    ・無料でインターネット上のデータとしての絵本
    ・リアルな絵本で、読み聞かせの親と子のコミニュケーションツールとしての販売

絵本は、ネタバレがスタートラインである。人が時間を使いお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって確認作業でネタバレしているものにしか反応していない。

・フリーミアム戦略例

    歌手のライブ、吉本新喜劇、アニメの鬼滅の刃の映画など

結論、入り口でお金を取るな。
マネタイズのタイミングで後ろにずらして可能性を増やせですね。

②著作権の自由化

えんとつ町のプペルは著作権を自由化しているみたいです。理由は目的にあります。それは、一人でも多くの人に届けるためだと書かれてます。しかしすごいですよね。4年もかけて完成させた絵本を無料公開してかつ著作権をフリーにするなんて、、、
どんなけ変態な方なんでしょうか。
この戦略も、最終的には成功しているみたいです。例えば、演劇に使われたり、クリアファイルに使われたり、作り手が勝手に制作費を出して、勝手に宣伝してくれるからありがたい。私も今勝手に作成して勝手に配信しております。はい。

③セカンドクリエイターを巻き込む

クラウドファンディングの目的は、お金を集めることと、作り手や支援者(ファン)を増やすための2つの目的があったみたいです。
確かに、支援すると自分の作品として注目しますもんね。えんとつ町のプペルは、総勢約1万人の人の作り手を生み、そのまま予約段階で1万部売れたみたいですね。結論、共犯者=支援者となりクラウドファンディングは資金調達のツールでもあり、共犯者作りのツールでもあるということです。

④体験×お土産戦略

絵本を含めて、書籍やCDといった『作品』にはなかなか財布を開かない。ところが観光地のお土産となると途端に財布の紐が緩む。皆さんも中学校や高校の時に修学旅行でお土産買いませんでしたか。これはまさにあれですね。人は、体験に紐づけるとお金を払う。ものではなく体験や思いでにお金を払う。えんとつ町のプペルでは作品を作る過程で個展を開催し、その抱き合わせで出口にお土産として絵本を販売する戦略をとったみたいです。結論、商品が、体験に紐づけると確実に売れるということですね。

まとめ


これからの時代は『貯金』から『貯信』の時代に移り変わっていきます。信用があれば、お金を生み出せるってことですね。時代の変化とともに、お金の集め方が変わってきてます。そのためにもやっぱり情報弱者になってはいけないですよね。

最後に、本書の中で『行動しない人はダメ』だよってことも書かれてます。西野さんがまさに有言実行の人だと思います。本書にも書かれてますが、感情に支配されず、常識に支配されず、お金に支配されず、時代の変化を冷静に見極め、受け止めて常に半歩だけ先回りすることが大切です。昨日の自分からどれだけ成長したか。昨日と今日の伸び率をに目を向けて日々過ごしていきたいですね。勝負の決め手は、体験の数である。変えられるのは、自分自身と未来だけです。
現場から以上でーす。


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